ツォツィ その後
2007年 04月 07日
http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_04/g2007040524.html
確かに、強盗だけのはずが殺人まで犯してしまったり、そのことをめぐって、友人をむちゃくちゃに叩きのめしたり、いくつか暴力シーンがあったのは事実ですが、その暴力は周囲の人々からは見過ごされておらず、ほかの人との関わりのなかで、暴力は何も生み出さないというメッセージが伝わってきました。それにこの暴力には、最初から、全く持たざる者として生きるしかない少年の、絶望的な状況も浮かび上がってきます。
このようなシーンは、15歳以下の子供でも、小学生には刺激が強いとして中学生くらいなら、見た後で、何かを考えさせられるのではないでしょうか。
世間のゲームなどで、もっと理不尽な暴力が正当化されて描かれているのを考え合わせると、単純にR15指定にしなくても、と思うのですが。
大切なのは、その場面から、暴力に対する批判を読み取ることではないかな……。
こんな形でいきなり脚光を浴びてしまいましたが、それを超えて、いい映画でしたよ。と改めてつけ加えておきますね。